いちじくとハチの深い関係 共進化はここにもあった


いちじくの花について聞かれたとき、ほとんどの人は、見たことがないと答えるかもしれませんが、いちじくを食べたことのある人はみんないちじくの花を見ています。実は、いちじくの花は、実の中にある、種のようなあの白い粒のようなものなのです。ですので、見たことがあるだけでなく花を食べていたんですね。そこで、出てくる疑問が、どうやって受粉しているかということです。それには、イチジクコバチという虫が関係してきます。

 

いちじくとハチの深い関係 共進化はここにもあった

イチジクコバチといちじくには、深い関係があります。イチジクコバチという虫が花粉を運んでいちじくの受粉が行われているので、イチジクコバチなしでは、いちじくは繁殖できず、また、イチジクコバチもいちじくの中にしか卵を産めないので、いちじくなしでは子孫が残せないということになります。

この両者には、さらに不思議な関係があります。いちじくには、オスの木と、メスの木があり、オスの木になる花粉を、メスの木の実の中の雌花につけたときに受粉が行われます。また、イチジクコバチのオスは、メスとと一緒に生まれてきて、交尾をした後、メスを実の外に出して死んでしまいます。そして、花粉をつけたイチジクコバチがメスの実に入ったときは、受粉が成功し、いちじくが生き残りますがイチジクコバチは雌花が邪魔となり、実の中で死んでしまいます。

次に、オスの実に入った場合は、いちじくは受粉ができないのですが、イチジクコバチは生き残ります。オスの木とメスの木はまったく区別がつかないので、イチジクコバチがどちらの実に入るかは、半分の確立だといわれています。つまり、半分の確立で、イチジクコバチは死んでしまうということです。このことを共進化といいます。

いちじくとイチジクコバチには、こんな切っても切れない関係があったんですね。