季節で違ういちじくの実


いちじくには夏果専用種、秋果専用種、夏秋兼用種の3種類に分けられるのはご存知だろうか。名前の通り、夏に実るもの、秋に実るもの、夏と秋に実るものがあるのだ。このように、いちじくは品種によって実る季節が変わる、珍しい果物なのだ。

季節で違ういちじくの実

by Silver Creek Garden

夏果専用種で有名なものは上の画像の「ザ・キング」。品質がよく、着果が多いので秋に収穫される桝井ドーフィンを育てている間に収穫している農家もいる。夏果専用種の特徴は実が大きいことだ。このザ・キングは大きいもので200gになるといわれている程大きくなる。前年度に伸びた枝の先端の実が大きくなり、それを収穫する品種だ。

季節で違ういちじくの実

by koutarou;

秋果専用種で有名なものは上の画像の「蓬莱柿(ほうらいし)」。昔の日本ではよく作られており、味も非常においしいが、日持ちしないので現在では桝井ドーフィンに取って代わられている。秋果専用種は夏果専用種よりも実が小さく、味も夏果専用種の方がおいしい物が多いが、日本では夏果専用種は梅雨の時期に実がなるため、腐りやすい。そのため日本では夏果専用種よりも秋果専用種が多く作られている。春から伸びる枝の実が大きくなり、収穫する品種だ。

季節で違ういちじくの実

by LAMPO 2012

夏秋兼用種で有名なものは上の画像の「桝井ドーフィン」。現在ではある程度日持ちし、皮が硬いため輸送しやすい、という点で日本では最も多く作られているいちじくだ。この品種は夏果専用種と秋果専用種のどちらの特徴を持つかというと、実はどちらの特徴も持っている。この桝井ドーフィンでは夏に実るものは150g前後、秋に実るものは100g前後と、夏と秋では取れる大きさが違うのだ。しかし、夏果専用種と同様に、梅雨に腐りやすいので、夏果は切り取られ、秋果のみ作られることが多い。

このように、季節で違ういちじくの実。ぜひ、夏果専用種と秋果専用種で食べ比べてもらいたい。